ウェディング会社のアッシュ、訪日LGBT向け和婚販売サイト開設

  • 2016年1月26日

ウェブサイトのトップページ  ウェディングプロデュースをおこなう大阪市のアッシュはこのほど、訪日LGBT向けの和風挙式パッケージの予約サイト「Equal Wedding Japan(イコールウェディングジャパン)」を開設し、商品の販売を開始した。訪日外国人旅行者数の増加と、セクシュアルマイノリティーと呼ばれるL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)の人々に対する世間の認知や理解が進みつつあることを受けたもの。日本での和風の挙式に興味を持つLGBTの外国人を対象に、日本の文化体験の機会を提供する。

 同社では、京都や大阪の町家や能舞台、ホテル内の和風神殿、東映太秦映画村などの施設を利用した4つの挙式プランを設定。挙式では英語が堪能なアシスタントがサポートし、日本の伝統的な結婚式における儀式の作法や意味などを説明する。衣装はプランによって異なるが、白無垢や色打掛、振袖、紋付袴などに加え、侍や忍者、姫などの衣装を用意。各カップルは性別に関係なく、好きな衣装を選択することができる。

 例えば、日本式の神殿でおこなうプラン「Japan Traditional Wedding」では、日本古来の儀式「三三九度の儀」を取り入れたほか、巫女の舞や雅楽奏者による演奏を実施。衣装や着付け、外国人スタッフ代などを含めて料金は5500米ドルとした。また、東映太秦映画村では「SAMURAI Wedding」を実施。ムービー撮影に重点を置いたプランで、侍や姫に扮してオリジナルの作品を作ることができる。料金は撮影費込みで10万米ドルとした。

 なお、同サイトで提供する挙式プランは現在、京都や大阪近郊の会場に限られているが、今後は全国展開に向けてビジネスパートナーを探していくという。

▽アッシュ、Equal Wedding Japan
http://equalweddingjapan.jp/