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ハワイ、伝統文化を焦点に電子ツール制作、旅行会社に提供

  • 2015年4月27日

ハワイ・ツーリズム・オーソリティ ハワイアン・カルチャー・アフェアーズ ディレクターのケリイ・ウィルソン氏  ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)はこのほど、旅行会社やメディア向けに、ハワイの伝統文化に関する基礎情報などをまとめた「マエマエツールキット」を作成した。ハワイ州は観光戦略計画の中で、2015年までに実現すべき観光業界の目標として「ハワイ先住民と伝統文化を尊重する」を掲げている。このほど開催したメディア向けの発表会で、HTAハワイアン・カルチャー・アフェアーズ ディレクターのケリイ・ウィルソン氏は「これまで、ハワイのカルチャーを表すものがなかった。ツールキットを作成したほうが、業界の方たちにも分かりやすいのではないか」と趣旨を説明。ツールキットはウェブサイト上などで提供し、内容は随時更新していく予定という。

 「マエマエ」はハワイ語で「清潔、純粋、人を魅了する」を意味した言葉で、ツールキットは日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語を用意。ハワイの基本情報や習慣、正式な地名、誤用されやすい言葉、ハワイの文化などの情報を盛り込んだ「STYLE&RESOURCE GUIDE」や、イベント情報などを掲載する「HAWAIIAN CULTURAL EXPERIENCES」、主要6島の基本情報を紹介する「ISLAND MAPS&INFO」、ハワイの歴史と世界史を年表にした「HISTORICAL TIMELINE」などのコンテンツを用意した。ウィルソン氏は「カウンターセールスの方には、お客さまへのセールスなどに活用していただきたい」と期待を寄せた。

 この日の発表会では、ハワイ州観光局(HTJ)セールス&マーケティングマネージャーのキミコ・クァン氏が、HTJでも2012年にラーニングポータルサイト「アロハプログラム」を開設して、旅行会社向けに活用を促してきたことを説明。この4月からは一般消費者向けのイベントなどでも同サイトのアピールを開始し、ハワイ情報の提供拡大に務めていると報告した。