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モナコ、15年は日本人宿泊10%増目標に-各種イベントなど訴求

  • 2015年4月16日

モナコ政府観光会議局局次長のギ・アントンエンリ氏 モナコ政府観光会議局はこのほど、「~Monaco Japan Mission 2015~セミナー&ワークショップ」を開催した。弊誌取材に対して同局局次長ギ・アントンエンリ氏は「日本人は教養があり、モナコが求めているマーケット。アジアの中でもモナコへの需要が大きく、非常に重要なマーケット」と強調した。

 同局によると、2014年の日本人宿泊数は1万908泊。アントンエンリ氏によると、円安などによる影響で前年よりわずかに減少したという。2015年の目標については「前年比10%増」とし、達成に向けてはF1レースの「モナコグランプリ」などさまざまなイベントが開催されていることを活かして、旅行会社に「モナコに来るべき理由」を訴求していきたいとした。

 セミナーでは、MICEとレジャーに分けてプレゼンテーションを実施した。MICEでの日本人宿泊数は、総宿泊数の約1割となる1012泊。プレゼンテーションをおこなった同局日本事務所ディレクターの岩本久美氏は、MICEのデスティネーションの魅力として、全体の75%が4ツ星以上のホテルで最高水準の宿泊施設が多いことや、スパやエステなど多様なアクティビティを楽しめる点などを紹介した。また、カジノやオペラ、ナイトクラブなど夜のアクティビティも充実していることや、警察による24時間体制のカメラ監視により治安が良いこと、ホテルや観光スポットなどの主要施設が徒歩圏内にある点などを説明した。

 同局ではMICE需要の取り込みをはかるため、MICEグループを対象にした特典を用意。例えば、ウェルカムカクテルの無料手配、優待特典ブックレットや無料WiFiサービスの提供などを実施する。

 一方、レジャー向けのプレゼンテーションでは、特定のテーマに沿ったツアーの造成を提案。グレース公妃のバラ園などを組み込んだ「花の旅」、モナコとイタリア、フランスの3ヶ国を走るマラソン大会「RIVIERA CLASSIC」などを利用した「ラン旅」などを紹介した。また、2012年に日本の「夜景観光コンベンションビューロー」から「世界新三大夜景」に認定された夜景をテーマにしたツアーや、高級グルメからローカルフード、B級グルメまでを楽しむグルメツアーなどを提案した。