itt TOKYO2024

アクセスランキング、1位はHISのAAA、長野アンテナショップも

[総評] 今週は、エイチ・アイ・エス(HIS)のチャーター専門航空会社であるアジア・アトランティック・エアウェイズ(HB/AAA)が、2015年第1四半期に合計42本のチャーターを運航する計画であることをお伝えした記事が1位になりました。

 HBは、バンコクを拠点に日本を含む世界各地のチャーター需要に対応する目的で設立されました。個人的な感覚として、当初の機材確保の遅れによる就航延期や、タイの政情不安によって事業基盤である日本からタイへの需要が揺らいだこと、そして9月から予定していたカンボジアへの定期チャーターも頓挫するなど、なかなか安定しない印象です。

 とはいえ、新しい事業を始めて何の問題もなく成功する方が珍しいでしょうし、ましてや旅行会社による航空会社の運営という挑戦です。航空仕入れは旅行会社にとって極めて重要な意味を持ち、必然的に両者には「上流下流」のような立場の差が生じ、ややもすれば「キャリアが白といえば黒いものも白くなる」というような発言すら聞かれる業界です。

 対立を煽るつもりは全くなく、むしろ真にWIN-WINの関係が構築されるよう願っておりますし、誌面でもその視点から情報を発信していますが、それを実現するには従来と同じことの繰り返しでは不十分でしょう。HISとHBが今後も挑戦を続けることで、新しい旅行業のあり方の一つが見えてくるのではないかと期待しています。

 また、2位の記事も旅行業の変化がテーマですが、こちらは人材確保の観点からの議論です。トラベルビジョンも今年は新卒を迎え、来年も採用を計画しているところで、日々悩みながら教育にあたっています。

 そうした中で常に頭にあるのは、自分が20代前半だった頃に今の年齢であった諸先輩方のように振る舞えているかです。あるいは学生時代の先生方も含めてお世話になった方々の顔や姿を思い浮かべ、後輩にできる限りのことを伝えていく、いわゆる「恩送り」のプロセスを実感する毎日です。

 さて、今週はこのほか4位に、長野県のアンテナショップが銀座に開設されたことをご紹介した記事もランクインしています。トラベルビジョンでは、夏の前頃から少しずつ国内旅行、訪日旅行の情報量を増やしているところで、このように数字として反響が得られるのは嬉しく思います。

 銀座はアンテナショップが多く、料理を趣味とする身としては様々な食材や調味料を目にすることができ大変楽しい場所です。珍しいもの、知らないものを五感で楽しむことはやはり「非日常性」であり、まさに「旅」の入り口として大きな役割を担っているように感じます。

 今後も、海外旅行関連を疎かにはせずに、総合的に旅行業の発展に資する情報をお届けしたいと考えておりますので、ご要望やご意見などをお寄せいただければ幸いです。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2014年10月第5週:10月26日0時~10月31日19時)
第1位
HISのAAA、全国15都市から42本の双方向チャーター、アジア3都市に(14/10/26)

第2位
「変化こそ旅行業の魅力」、現役社員による生の声-ツーリズムEXPO(14/10/28)

第3位
ルフトハンザ、羽田にB747-8就航、東京五輪でA380検討-レジャー強化も(14/10/28)

第4位
長野が「銀座NAGANO」開業、首都圏活動拠点で-クラツーと共同商品も(14/10/26)

第5位
KNT、「新宿プレミアム旅行サロン」開業-10月29日から(14/10/27)

第6位
ANAHD、14年度上期売上高は羽田効果で過去最高、各利益大幅増(14/10/30)

第7位
ユナイテッド航空、羽田初便ほぼ満席-成田ハブ重視も変わらず(14/10/29)

第8位
観光庁、「嵐」起用し再び訪日プロモ映像、パンフも配布(14/10/27)

第9位
アリタリア、ヴェネツィア、関空運休へ-成田/ミラノは増便(14/10/30)

第10位
ピーチ、客室乗務員「オーディション」、75名募集-15年6月以降入社で(14/10/28)