JAL・ANA、上期の国際線旅客は1%減の702万人、太平洋線好調

  • 2013年11月5日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2013年度上期(2013年4月1日~9月30日)の輸送実績で、国際線の旅客数は前年比1.0%減の701万8080人となった。JLは1.8%増の384万7872人と微増したが、NHは4.3%減の317万208人と前年割れしている。

 座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)はJLが4.4%増、NHが9.1%増としたところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)はJLが4.5%増、NHが5.2%増となり、有償旅客による座席利用率であるロードファクターはJLが0.1ポイント増の76.3%、NHが2.8ポイント減の74.8%。2社合計ではASKが6.5%増、RPKが4.8%増でロードファクターは1.2ポイント減の75.6%となった。

 両社の方面別実績を見ると、JLは太平洋、欧州、東南アジア、オセアニアの各方面で旅客数がプラス成長。特に東南アジアは9.2%増と好調に推移している。座席供給量では、太平洋を7.6%増と強化したほか、東南アジアで5.8%増、オセアニアで4.8%増と拡大。また、中国も5.5%増と増やしている。



 利用率では、太平洋の79.3%が最も高く、欧州も79.0%に。次いでグアムが77.2%、東南アジアが75.6%などとなった。前年比では、東南アジアが3.7ポイント増と伸びており、欧州も2.6%増、グアムも1.4%増。その他の路線は前年割れし、中国が7.0%減と一番の落ち込みを示した。



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