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日本航空、3Q営業利益は1616億円-通期業績を上方修正

  • 2012年2月2日

 日本航空(JL)の2012年3月期第3四半期累計期間(2011年4月1日~12月31日)の連結業績で、売上高は9091億5500万円、営業利益は1616億6100万円、経常利益は1560億4000万円、純利益は1460億700万円となった。JL社長の大西賢氏は、需給環境を的確に判断した増減便や投入機材の見直し、燃油などの各種費用の徹底的な削減などが奏功したとの考えを示した。震災による需要の落ち込みに対しても、業務渡航は早期に回復し、日本発海外の観光需要も夏以降好調だと述べ、「リスク要素として組み込んでいたよりも回復の程度が早かった」と振り返った。

 こうした状況に加え、2012年3月までの実績、予約状況を踏まえ、通期業績予想を再度上方修正した。それぞれ前回から400億円増加し、売上高は1兆1900億円、営業利益は1800億円、経常利益は1700億円、純利益は1600億円との予想で、更生計画で掲げた営業利益757億円を大幅に上回る見通しだ。

 期間中の国際線運航実績では、旅客数は27.4%減の497万1071人。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は供給を絞ったことで21.2%減となった。旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は27.5%減と落ち込み、ロードファクターも6.0ポイント減の68.8%となった。ただし、第1四半期はロードファクターが11.0ポイント減と2ケタ減だったが、第2四半期、第3四半期単体ではそれぞれ3.0ポイント程度の減少にとどまり、減少幅は縮小傾向にある。また、国内線運航実績は、旅客数が17.5%減の2183万9478人、ASKが17.7%減、RPKが16.9%減となり、ロードファクターは0.7ポイント改善し63.3%となった。