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シドニーマラソン、ランナー市場に直接訴求、女性や家族層ねらう

  • 2011年4月19日
 シドニーマラソン日本事務局はこのほど、今年9月18日に開催されるシドニーマラソンの旅行会社向け説明会を実施した。同事務局ジェネラルマネージャーの寺本洸氏は、冒頭で東日本大震災への哀悼を述べ、シドニーマラソンのプロモーションについては「状況を見ながら5月過ぎからを予定」との考えを示した。

 シドニーマラソンは今年で11回目となり、寺本氏によると「都市型マラソンの中でも、シドニー湾や歴史的な建物を眺めながら走る風光明媚なコース」が特徴。今年は近年のマラソンブームを背景に、「美しい街とともに楽しむマラソン」を打ち出していくという。

 一般消費者へのプロモーションでは昨年、一昨年とシドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子氏を起用して認知を広め、2008年の171人から500人台へと参加者を増やした。今年はランナーに直接訴求していく方針に転換し、雑誌「月間ランナーズ」やウェブサイトの「Runnet」でタイアップページを特集するほか、Yahoo!のランナーズ向けサイトや、皇居前にランナーズステーションを持つ東京FM、大阪FMでの告知を計画している。

 ターゲットとなるランナーは、未経験者と本格的な「シリアスランナー」の間の「中間層」に設定。参加者は大会当日の市内公共交通が無料になることも強みとし、新たにマラソンを始めた女性や家族連れなどに向けた「シドニー旅行」をコンセプトとする。

 なお、シドニーマラソンの昨年の参加者総数は3万4184人で、海外からは1294人が参加。そのうち日本人は535人で最も多く、41%を占めた。大会全体では9キロメートルのブリッジランに参加する人が多いが、日本人は56%がフルマラソンに出場。また、日本人の95%が初参加者で、寺本氏は今後も「新規参入者を取り込んでいくことが一案」と言及する。今年も昨年と同程度の送客数が目標だという。


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