itt TOKYO2024

週間ランキング、1位は関空発欧州のルックJTB、クルーズも

[総評] 今週は、JTBワールドバケーションズ(JTBWV)が2月27日に販売を開始した、関空発着で欧州を訪れるルックJTBの新商品をご紹介した記事が1位でした。パッケージツアーそのものの記事が1位になることは珍しく少し意外な結果ですが、思えば先週も日本旅行業協会(JATA)関西支部の欧州チャーターが1位となったほか、1月末には関空の2016年通年の旅客数が同じく1位、さらに今週も3位に関空の1月の旅客数が3位に入っており、関西圏の皆様、あるいは関空関係の皆様が多く使っていただけるようになっているのかもしれません。

 ちなみに、ウェブサイト利用状況の分析ツール「Googleアナリティクス」を使って1月と2月の数値を見てみると、大阪府からの閲覧が全体に占める割合は14年と15年に10%未満であったのに対し、16年と17年は約15%に増えていました。

 JATAの「数字で見る旅行業2016」によると、第1種から第3種までと地域限定旅行業を合計した旅行会社の主たる営業所の数は2016年に9321社ありましたが、そのうち大阪府は793社で8.5%を占めているそうで、そこで働く皆様の人数までは分からないものの、他の地域よりも積極的に読んでいただけているといえます。

 トラベルビジョンは東京をベースとして運営しており、どうしても東京からの距離が離れるほどその地域に関するコンテンツは質・量ともに乏しくなってしまうのですが、今後は東京あるいは関東以外の地域についてもよりお役に立てる情報を増やしていきたいと考えております。

 また、今週のランキングで個人的に気になるのは7位の記事です。キュナード・ラインが19年春にクイーン・エリザベス(QE)で横浜発着クルーズを2本計画しているというもので、QEによる日本発着クルーズは今年の神戸と来年の大阪が決まっていますが、横浜からは初めてでです。

 さらに重要なのは、神戸と大阪のクルーズはワールドクルーズの一環で寄港する形であるのに対し、横浜はわざわざ配船して実施することで、記事中にもありますがこれによって日本市場向けの船室が大幅に増える見込みです。

 よく航空路線について「需要と座席は卵と鶏」といわれますが、おそらくクルーズも同様の連関性はあるはずで、ましてや歴史ある船会社の、しかも英国女王の名を冠した気品ある船が日本に配されれば、これまで乗ったことのない方でも気になることは間違いないでしょう。

 クルーズ関連では先週も、スタークルーズがフラッグシップのスーパースター・ヴァーゴを今夏に日本市場に投入する計画を記事にしています(リンク)が、昨今は寄港地でも乗下船できる「インターポーティング」などの手法も浸透してきており、日本市場が様々なタイプの船旅に触れることで需要拡大につながることが期待されます。

 トラベルビジョンとしても、クルーズ旅行の活性化への貢献をめざしているところで、近く旅行会社の皆様のお取組状況をお聞きするアンケートを実施予定です。開始時にはまた改めてご案内しますが、是非ご協力いただければ幸甚です。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2017年02月24日0時~03月03日18時)
第1位
ルックJTB、関空発の欧州新商品6コース、キャンペーンも(17/02/27)

第2位
日本旅行、16年は「一定の利益」確保-17年は設備投資へ(17/02/26)

第3位
関空、1月の国際線旅客数は13%増-外国人は18%増(17/02/26)

第4位
パリ市長が来日、日本市場の回復を強調-JATAと意見交換(17/02/28)

第5位
HIS、1Qは増収も営利大幅減、為替差益で純利倍増(17/02/28)

第6位
クイーン・エリザベス、19年春に初の横浜発着クルーズを2本(17/03/01)

第7位
スカンジナビア航空、羽田線への移管に意欲-A350早期導入も(17/02/26)

第8位
カンタス航空、B787-9用のプレエコを公開、10月から使用(17/02/27)

第9位
キーパーソン:JATA理事・事務局長の越智良典氏(後)(17/03/01)

第10位
ANAHD、ピーチ子会社化へ、304億円投じ出資率67%に(17/02/26)


※除外した記事(本来は10位以内にランクイン)
 ◆人事、ANAHD・NH役員、組織改正も-4月1日付(17/02/26)
 ◆人事、JTBグループ役員-4月1日付(17/02/26)
 ◆人事、阪急交通社、組織改編も-4月1日付(17/03/01)
 ◆人事、ANAセールス役員-4月1日付(17/02/28)
 ◆人事、日本旅行役員(17/02/26)