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中国懇話会、日本人回復に期待、国交45周年・友好40周年で

  • 2017年1月30日

増田氏  中国旅行懇話会はこのほど、2017年の新年会を開催した。同会代表幹事で日中平和観光東日本営業本部東京支店支店長の増田政則氏は冒頭の挨拶で、16年の訪日中国人が27.6%増の638万人と大幅に増加した一方、訪中日本人は3.8%増の258万人だったことを説明。「日中間には領土問題のほか中国の大気汚染などもあり、中国旅行の回復は遅れているが、17年は国交正常化45周年、18年は平和友好条約締結40周年とメモリアルイヤーが2年続く」と述べ、回復に期待を示した。

羅氏  中国国家観光局主席代表の羅玉泉氏は国交正常化45周年に言及し、「記念すべき年であり、訪日旅行者とともに訪中旅行者を増やすための雰囲気を作り出せる良い時期」と強調。17年は青少年交流、文化・スポーツ交流、地方間交流の3つに注力する考えで、「ニュースなどで見聞きする情報と実際に訪れて得る体験は違う、と伝えるのが我々の仕事。今年はJATAの指導のもと連携し、さらに双方で送客できるよう努力を続けていきたい」と意欲を示した。

越智氏  日本旅行業協会(JATA)理事で事務局長の越智良典氏は「中国のここ数年間のインフラ整備は非常に目覚ましい」と述べ、国内交通などが大幅に改善されていることを強調。JATAが1年間にわたり実施する「日中国交正常化45周年プロジェクト」については「新しい素材を使った新しい旅行商品を売り、中国の地方でもイベントやキャンペーンを展開する」と意欲を示した。同プロジェクトでは会員各社がイベントを含むツアー商品を発売し、合計で1万人を送客する考え。越智氏は「大きな動きを作ることで、日本市場の盛り上がりを中国側にアピールしたい」と語った。