週間ランキング、1位は年頭所感-「ゲーム」変える意識を

  • 2017年1月6日(金)

[総評] 明けましておめでとうございます。本年もご愛読賜れますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。年をとるにつれて年末年始を特別に思う感覚が色あせていくような寂しさを覚えますが、そうはいっても雑煮用の出汁の香りを嗅ぎ、家族や友人と語り合い、あるいは「良いお年を」、「明けましておめでとう」と普段は使いみちのない挨拶をしたり大慌てで年賀状の用意をしたりしていると、なんともいえないありがたみを感じます。

 さて、今回のランキング1位は、毎年恒例の各社社長による年頭所感です。その中身もさることながら印象的なのは旅行会社の順序で、昨年も今年も観光庁による主要旅行会社の総取扱額の順に掲載したのですが、昨年はジェイティービー(JTB)、近畿日本ツーリスト(KNT)、楽天の順番であったところが、今年は2位と3位が逆転しています。

 日本旅行業協会(JATA)の田川博己氏が触れられているように、昨年は海外旅行の市場動向と主要旅行会社の実績が比例しなかった1年です。国内旅行ではかねてウェブ化が進んでいた一方、海外旅行は危機が指摘されながら割合に泰然としていた印象がありますが、昨年の動向は大きな変化の始まりを感じさせるものでした。

 さながら、砂山に棒を立てて少しずつ砂をどけていく「棒倒し」のゲームで、それまでは不思議と安定していた棒が突然揺らいだような感覚です。

 この比喩が正しいとすると、残念ながらもう棒は戻りません。英語ではある世界の常識を変えてしまうような画期的な物事を「ゲームチェンジャー」と表現しますが、今求められているのはまさにゲームのルールを変えて棒を支えるか砂を盛り直す、あるいはまったく別のゲームを始めることといえそうです。

 ルールを変えるという意味では、2017年は旅行業法の改正法案が国会に提出される見込みで、ここでは着地型商品の造成促進と訪日ランドオペレーターの規制が目的となっています。

 このうち前者は宿泊施設など異業種による旅行商品の造成、販売が容易になる可能性があり、旅行会社側としては歓迎できない部分もありますが、地域の魅力を見出してお客様にお届けする仕事は誰かがしなければならないことであると同時に、本来は旅行会社の力を遺憾なく発揮できる舞台です。これまでとは異なる「ゲーム」と捉えて、ますます積極的に取り組むべきでしょう。

 一方、後者は新たな規制ということで規制緩和の流れには逆行するかもしれませんが、日本を旅していただく際に本来の魅力を十分に感じてもらえず、下手をするとがっかりしてお帰りになってしまうかもしれない状況は改善しなければなりませんから、罰則を含めて効果に期待したいところです。

 ただし、質の悪い会社が排除できたからといって安心して努力を怠っては意味がありません。また、例えば土産物店へ連れ回すことが旅行者の不満足につながる、という話は海外旅行でも聞かれるところで、他人に正しさを求めるならば、なおさら自分はその模範となるほどに振る舞わなければならないことを忘れてはなりません。

 なお、冒頭で何気ない生活のありがたみについて触れましたが、世界では年末年始に大変な贅沢をできる方もいれば、難民や貧困、少数民族の迫害などの問題も無数にあります。このように世の中に想像も及ばないほどの不平等や不条理が存在する中で、慎ましくもあたたかく新年を迎えられること自体が運の良い話です。

 昨年は、テロの恐ろしさをこれまで以上に感じざるを得なかった1年であったかと思いますが、そうであればこそ「平和産業」の担い手として、観光を通して少しでも世の中に良い影響をもたらしたい、逆にそれができる仕事なのだと誇りをもって取り組んでいきたいと考えています。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2017年12月26日0時~01月06日18時)
第1位
年頭所感(1)17年は観光先進国化、さらなる海旅復活の1年に(17/01/05)
年頭所感(2)時代の変化に対応、各社が強み活かし価値創出へ(17/01/05)

第2位
日本旅行が新中計、20年販売高4400億円へ-訪日など注力(16/12/23)

第3位
バニラ、成田/セブ線就航、成田発初便はほぼ満席(16/12/27)

第4位
HIS、「初夢フェア」でプレミアムフライデー特集(17/01/04)

第5位
エミレーツ、成田線にA380を再導入、3月26日から(17/01/04)

第6位
日本航空、11月の国際線旅客は1.7%増、中国と欧米が増加(16/12/28)

第7位
17年度航空局予算は1.2%増の3891億円、今年も羽田強化(16/12/28)

第8位
関空、11月の国際線旅客数は8.7%増で過去最高-累計も(17/01/05)
関空、11月の国内線旅客数は3%減、伊丹は4%増(17/01/05)

第9位
日系2社、年末年始の国際線旅客数は6.7%増、利用率は86.1%(17/01/05)

第10位
東京都が観光振興計画、20年外客2500万人、消費2.7兆円へ(16/12/28)


※除外した記事(本来は10位以内にランクイン)
人事、日本旅行執行役員、1月1日付(16/12/26)
人事・組織改正、日本旅行(17/01/05)

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