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インタビュー:JTB九州海外旅行部販売企画課長の多田望氏

海外旅行需要高い九州市場、ハワイ定期便でさらなる販売拡大を

 JTB九州海外旅行部販売企画課長 多田望氏福岡空港は震災後、他の主要空港に比べて出国者数の回復の早かったという。福岡を中心とした九州市場はアジアに近く、海外旅行が身近な存在だ。航空ネットワークは必ずしも充実しているとはいいがたいが、例えば仁川経由のハワイやヨーロッパ、あるいは、チャーター利用などの商品が浸透している。12月末にはデルタ航空(DL)が福岡/ホノルル線に就航し、今後さらに海外旅行需要の拡大に期待がかかる九州市場での展開について、JTB九州海外旅行部販売企画課長の多田望氏に聞いた。


-まず、九州の海外旅行市場について、全体的な特徴をお聞かせください

 海外旅行者数について九州の県別にみてみると、福岡は全国平均と比べて良いという感覚だ。九州は福岡を中心としたマーケットといえる。かといってこのままでいいわけではない。九州全体の市場活性化のため、行政ともタイアップして、例えばツーウェイチャーターなどお客様を増やしていく動きをとっている。

 また、震災後の空港別の出国者数をみてみると、震災後の4月以降、成田、関空、中部など主要空港では出国者数が前年を下回る傾向があったが、福岡空港は5月に前年比1.5%増、6月に12.9%増、7月に18.1%増と伸びており、震災後の需要回復が早い。明確な理由はわからないが、福岡はもともとインバウンド需要が高いため、震災後にインバウンドが減少したことで座席が確保しやすくなったことなどが考えられる。