スペシャリスト・インタビュー:エーアンドエー 冨樫桃子さん

さまざまな魅力が詰まったタイへ旅行を通じて貢献

 今年で創業25周年を迎えるエーアンドエー。タイ専門の旅行会社として、1995年にはタイ国際航空(TG)の東日本地区指定発券代理店に、2004年にはTGのツアーブランド「ロイヤルオーキッドホリデイズ」の総販売代理店に指定されました。そんな同社に勤めて5年目となる冨樫さんも、根っからの旅行好きにしてタイ好き。タイ好きが高じて、プーケットで1年間、現地のツアーオペレーターに勤務していた経験もあるほどです。他のデスティネーションへも行きつつ、休みとなればやはりタイへ行ってしまうという冨樫さんに、タイの魅力やおすすめの方面などを伺いました。

エーアンドエー 企画・予約手配科 主任
冨樫桃子さん
2008年度(第4回)デスティネーション・スペシャリスト タイ認定



Q.タイが好きになった理由について教えてください

 学生の時にバックパッカーで約1ヶ月タイを旅したことがあります。タイ語はもちろん英語もできないのに、結構むちゃな旅をしました(笑)。例えば、チェンマイから2泊3日のトレッキングツアーに参加したのですが、猟銃を持った山岳ガイドの案内で山へ入る、水もないようなサバイバルな内容で、「どうして日本政府は英語もできないこんな若者を海外へ出すんだ」とガイドさんに言われてしまったほど。しんどい思いもしましたが、その分印象的でもあり、以来ずっとタイにはまっています。


Q.では、タイのDS取得は簡単でしたか

 それがそうでもなかったです。むしろ難しい部分もありました。特に苦労したのは、日本人旅行者が少ない東北部の歴史や遺跡の名前などです。日頃頻繁に使うホテルの名前や観光地には詳しくても、出題が広範囲に及んでいたので勉強になりました。

当社では、2008年と2009年の2年でほぼ全員がタイのDSを取得しましたが、それを特に明示していません。今後はホームページに掲載するなど、お客さまにわかるようにしていこうと考えています。


Q.冨樫さんにとってタイの一番の魅力は何でしょうか

 人です。日本人とは考え方がまったく違っていて、悪く言えばいい加減なんですが、愛嬌があるので許せてしまうんですよね。日本なら時間厳守は常識ですが、遅れても悪びれないノリの良さや明るさは、ある意味うらやましいです。友人がタイへ行った時の話ですが、忘れ物をしたと言ったら、ガイドさんに「タイでは忘れ物をしたことを忘れてください」と言われたそうです。そのまま本当に忘れ物を取りに行くこともなかったとか。日本では考えられない話ですよね。

 また、何度もタイへ行っていて飽きないのは、何でもそろっているからだと思います。私はビーチが好きですが、ビーチリゾートはもちろん、トレッキングやダイビング、ゴルフなどのアクティビティ、仏教遺跡や世界遺産などの見どころ、そしてグルメにショッピング、エステ、ナイトライフと何でもあり、それらが一定のサービスで提供され、かつリーズナブルであることが旅の満足感につながっていると思います。


Q.タイの仕事をする上で苦労されていることはありますか

 さきほど、人が魅力と言いましたが、いい加減なところはビジネスとなると愛嬌とも言っていられません。でも、どうしたらタイ人とスムーズなコミュニケーションがとれるのか、タイ専門の会社として心得はあります。それは、現地スタッフと親しくなること。分かりやすくいえば、友人になることです。タイ人は、友達の頼みという情が入るときちんと対応してくれるんです。

 あとは、ホテルやリゾートの新築やリノベーション情報をアップデートすることですね。どんどん変わっていくので、現地から送られる情報をこちらでもスタッフ全員がストックし、仕入れやツアーの造成に活かしています。


Q.タイでおすすめのビーチリゾートは

 なんといってもプーケットですが、南の島々もおすすめです。ハイ島やランタ島へも行きましたが、とにかくビーチがきれいです。高級リゾートも観光地もなく、ぽつぽつとバンガローが建つ程度ですが、そこでマッサージの名人のようなおばさんに出会ったりして、新たな発見がありました。

 この秋は11月1日にTGが羽田/バンコク線に就航します。深夜便なので早朝にバンコクに着き、プーケットまで行くなら午前9時30分に到着します。2泊4日でも時間を有効に使えますので、OLなどの週末旅行におすすめです。タイに貢献したいという想いを込めて、これからもプーケットをはじめタイの魅力的な場所へお客さまを送客していきたいと思っています。


ありがとうございました