カジノ、ショー、ダイニング、大自然と滞在中に幅広い楽し方が出来る都市。そのアメリカでも屈指の観光客を集めるラスベガスは、デスティネーションとして魅力を常に高めている躍動感が伝わってくる。現在でもホテルの新築・増築をはじめ、都市そのものも開発が進む。ラスベガスで進む数々のプロジェクトの一部をレポートする。 |
大都市の中に大都市が出現
このラスベガスが、さらに受け入れ態勢を拡充するプロジェクトが進んでいる。ストリップ南側で、MGMミラージュが数十億ドルを投じる「プロジェクト・シティセンター」はその一つ。60階建てで客室総数4000室のカジノホテル、3軒の各約400室のカジノを併設しないホテル、ショッピングやダイニング、エンターテイメント施設を併設し、さらに合計約2800ユニットのラグジュアリー・コンドミニアムなどが建設。これは第1期工事で、今後もさらに続く見込みと、巨大なラスベガスの中に、さらに大都市が登場する一台プロジェクトだ。
敷地内に新たなホテルが着工
スイートタワーのエントランスから建物を望む |
ウィン・ラスベガスはショー、併設する18ホールのゴルフ場、そしてカジノなどホテル内にエンターテイメント施設が揃っているのも特徴のひとつ。このうち、ゴルフは客室から5分とかからずコースに出ることが可能で、時間も有効的に使うことができる。コースは当然だが、芝は高い状態で維持されており、快適なプレーを保証できるだろう。
リゾートタワー(上)とスイートタワー(下)ではベッドルームを比べるだけでも、その雰囲気の違いがわかる | |
(左)パティオから隣接するゴルフ・コースを望む (右)建設中のショッピングモール、近々にも「アンコール」が立ち上がる | |
(写真左)ベネチアン・リゾート内に置かれている「パラッツォ」(左)の完成予想図。右の「ベネチアン」と合わせ、巨大なリゾートが出現する(写真右)工事が進む「パラッツォ」のエントランス部分。奥には道路を隔てて立つウィン・ラスベガス |
ベネチアン・リゾート・ホテル・カジノは隣接する敷地に新たにホテル「パラッツォ」を建設中だ。オープンは来年を予定しており、着々と工事が進められている状況だ。パラッツォは52階建て、3000室のオールスイートを予定。施設としては、ショッピングモールをストリップに面する配置で、これに6つのボールルーム、315の会議室、キャニオンランチ・スパクラブなどを備える。特に、ショッピングモールは大型駐車場を備えた大規模なものを予定しており、早くもストリップの賑わいを増すことが予想される。ショップとしてはバーニーズニューヨークの出店などが決まっているという。
ベネチアンは2003年、1013室のタワー「ベネチア」を増設し、全客室数は4000室超となっているが、今回のパラッツォの増設で7000室超に達する。これで、ラスベガスでも最大級のホテルとなり、敷地全体で進めてきたリニューアル・プロジェクトに目処が付く。
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