12月から生まれ変わった姿を見せる  ワイキキ・ビーチ・ウォークがいよいよオープンへ

地図「ワイキキ・ビーチ・ウォーク」がいよいよ生まれ変わった姿を見せてくれる。カラカウア通りの「ルイ・ヴィトン」を海側に渡ったところから、ハレクラニに隣接したアウトリガー・リーフ・ホテルまでの地域一帯がこの中心。アウトリガー・エンタープライズ・グループが進めるこのプロジェクトの進捗は、現地ハワイだけでなく日本でも高い関心を集める話題だ。今回はハワイから、最新情報をレポートする。

(ホスピタリティ・アンリミテッド横堀淳)
12月から生まれ変わった姿を見せる ワイキキ・ビーチ・ウォークがいよいよオープンへ
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ワイキキの人の流れを変える
ワイキキの人の流れを変える
ヤードハウス/イメージ
 アウトリガー・エンタープライズ社が約4億6000万ドル(約560億円)をかけたプロジェクトは過去30年のワイキキ再開発において最大であり、ワイキキ西地区の景観、人の流れに大きな変化をもたらすという予想が大半だ。ビーチ・ウォーク通りを中心に、約3万2000平方メートルの広範囲に、約40店のショップ、8つのレストラン、4ヶ所のホテルとタイムシェア施設が新たに誕生する。

 各施設のオープン予定を時系列的に追うと、今年12月1日、世界最大規模のタイムシェア所有会社であるフェアフィールド社が展開する全196室の「ウインダム・バケーション・オーナーシップ」がオープン。続いて12月6日に、ヒルトングループのホテルで、ハワイでは初となる全421部屋がスイートルームというワンランク上のラグジュアリー・ホテル、「エンバシー・スイーツ・ホテル・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」がオープンする。また、世界的に展開している瀟洒なステーキハウス「ルースズ・クリス」や「ホロカイ・グリル」なども次々と華やかに開業する。「ホロカイ・グリル」は地元ハワイ産の食材を使った料理がカジュアルな雰囲気で楽しめるレストランだ。

 130種類以上の生ビールを提供する巨大なレストラン・バー「ヤードハウス」、そして数々の賞に輝くハワイアン・キュイジーンの名店「ロイズ」も満を持してワイキキに初出店をする。リテール店舗は順次オープンするが、2007年3月のホノルル・フェスティバル開催にあわせ、「ワイキキ・ビーチ・ウォーク」グランド・オープンの式典を開催する予定だ。

 また、2008年にはアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチ・ホテルで進んでいる改装が完了する計画だ。グレードアップをテーマに、スパ、レストラン、ショップを含む公共スペースと全631室に生まれ変わる客室が生み出す空間に注目が一段と高まっている。また、アメリカの不動産王であるドナルド・トランプ氏によるコンドテル、「トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー」も同地区内に2009年にオープンする。 

最高の立地と魅力的なテナント構成
 「レストランを含め、いわゆるブランド志向ではない、質実伴ったハワイならではの顔ぶれが揃いました。地元でもこのプロジェクトの動向は常に注目されています」と、アウトリガー・エンタープライズ・グループのダニー尾尻氏は語る。前述のレストラン構成に加え、いわゆるリテール・ショップも、ハワイアン・カルチャー色の強いハワイ企業が多数入店し、アパレル、アート、アクセサリー、サーフィンなどのスポーツ関連、そしてギフトまで、商品のバラエティーには事欠かない。この地域がショッピング、ダイニングの新たな選択肢となるのは、観光客だけでなく地元の人々にとっても同様であろう。

 今回のプロジェクトの建築デザイン・テーマは、ハワイの航海と海洋遺産。オールドハワイをイメージしたオープンエアのスペースが数多く取り入れられ、緑豊かな遊歩道を設置する。また随所で催されるハワイアン・エンターテインメントと、そのデザイン・コンセプトを汲み取ったリテール・ショップの内外装も、訪れる者を魅了しハワイを五感で感じる事が出来るエリアとなりそうだ。

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