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ロイヤル・カリビアン、3世代で楽しめるカジュアルクルーズの魅力

大人から子供まで楽しめる豊富なエンターテイメント
旅行会社のコンサルティングでクルーズ人口拡大へ

アジア最大級の「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」。乗客定員は3286名  外国船社が積極的に日本発着クルーズを展開するなか、直販よりも旅行会社経由の販売が多いクルーズは、消費者に加え旅行会社からも注目を集めている。今回はロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)が「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(13万8000トン)で4月25日から5月1日まで実施した、東京発横浜着の「済州島・博多・名古屋クルーズ7日間」に参加し、同社のクルーズの魅力と販売のポイントを探った。


「オールインクルーシブ」の魅力を訴求
初心者には基礎知識の説明を

客室はスイートから内側の客室まで、予算に合わせて選ぶことが可能。内側の客室には、航海中の景色をスクリーンに映す「バーチャルバルコニー客室」も  クルーズの魅力の1つは、客室に加え、一部の例外を除く食事、船内でのアクティビティやショーなどをすべて料金に含む「オールインクルーシブ」制をとっていることだ。ただし、クルーズを主に取り扱う旅行会社からは「オールインクルーシブであることは、クルーズの未経験者にはほとんど知られていない」という声が挙がっている。未経験者にしっかりと説明し、メリットを理解してもらうことが重要だ。

メインダイニングは3層吹き抜けで、収容人数は1700人。追加のドリンク以外は無料  ボイジャー・オブ・ザ・シーズではメインダイニングとビュッフェレストラン、24時間軽食を楽しめる「カフェ・プロムナード」について、一部の飲み物や特別メニューを除きすべて無料となっており、クルーズ初心者へのアピールポイントになる。メインダイニングでは前菜、メイン料理、デザートを数種類のメニューから選択できる。メニューは日替わりで、夕食は2回制。メインダイニング以外には、有料の専門レストランがあり、ステーキやイタリアン、日本料理などが楽しめる。

 支払いは、船内での精算に利用できる、専用カード「シーパスカード」を利用する。客室のカードキーと一体型のカードで、精算は乗船時にクレジットカードを登録する、または最終下船前にシーパスカードで利用した金額をまとめて現金で支払う形をとる。アルコール飲料やスパなどは有料であるため、シーパスカード1枚あれば気軽に買い物ができ、とても便利だ。なお、海外旅行で必要とされるチップについては、基本的にはクルーズ代金と合わせて事前に支払う。また、有料の飲料やスパなどの場合はサービス料としてあらかじめ加算されているためわずらわしさがない。

ビュッフェレストラン「ウィンジャマーカフェ」。早朝・朝・昼・おやつ・夕食の5食を無料で提供するメインストリートの「ロイヤル・プロムナード」にはショップやカフェが立ち並ぶ  RCIはアメリカの船会社で、船内スタッフのほとんどは外国人。船内の基本言語は英語だが、レストランでは日本語メニューが用意されており、日本発着の場合は日本人スタッフも数十名乗船し、サポートデスクを設けるなどの対応をとっているため、言語面での不安はあまりない。コミュニケーションに不自由することなく海外の雰囲気を楽しめるのが、外国船クルーズの特徴の1つと言えるだろう。

 このほか、ボイジャー・オブ・ザ・シーズはカジュアル船であるため、ドレスコードはあるが、日中はTシャツにジーンズといった気軽な服装でリラックスできる。また、夕方以降は「カジュアルデー」または「フォーマルデー」のいずれかとなるが、フォーマルといってもそれほどかしこまる必要はない。男性はスーツにネクタイ、女性はワンピースやパンツスーツなどで問題はない。