現地レポート:カナダ、トロント/ナイアガラ間の新素材

  • 2015年7月21日

トロントとナイアガラの中間「ハート・オブ・オンタリオ」
航空博物館やサファリなど多様な体験を

飛行機ファン必見の「カナディアン・ウォープレーン・ヘレテージ・ミュージアム」  カナダのゲートウェイの1つであるトロントと、世界有数の観光地として知られるナイアガラフォールズ。2つとも日本でも人気の場所だが、パッケージツアーでもFITでもダイレクトに往復することが普通で、その途中のエリアに立ち寄ることは少ない。しかし、実は「ハート・オブ・オンタリオ」と呼ばれるこの2つの中間となるエリアには見どころも多い。トロント/ナイアガラ間のコースに新しく組み込めそうな素材を探しに、ランデブーカナダ2015のファムツアーに参加してみた。


ハミルトン郊外の航空博物館と植物園
トロント/ナイアガラ間の訪問先に

展示だけではない、メンテナンスも需要な役割  まず訪れたのが、トロントとナイアガラとのちょうど中間地点となる、ハミルトンの郊外にある航空博物館「カナディアン・ウォープレーン・ヘリテージ・ミュージアム」。第2次世界大戦で活躍したアプロ・ランカスター爆撃機をはじめ、アプロCF-100戦闘機、デ・ハビランド・タイガー、ダグラスC-47ダコタなど往年の名機が展示されている。

 この博物館の特徴は、ただ展示されているだけでなく、現役で飛んでいる飛行機もあることだ。館内には整備ピットがあり、外には滑走路も完備。実際に修理や飛行の様子を間近で見られる「生きた博物館」として人気を集めている。

 カナダは第2次世界大戦当時から航空先進国で、多くの同盟国のパイロットがカナダで訓練をおこなった。博物館はその伝統と歴史を受け継いでおり、教育旅行でも多くの学生が訪れる。機内に泊まるプログラムなども提供しているほか、グループイベント向けのユニークベニューとして利用されているという。

植物園のひとつ「ロックガーデン」ではウェディングも  オンタリオ湖の一角、ハミルトン・ハーバー沿いに広がる「ロイヤル・ボタニカル・ガーデンズ」もハート・オブ・オンタリオの見どころの1つ。トロントからナイアガラに向かう403号線沿いにあるため、休憩がてら立ち寄るのにも便利なロケーションだ。

 広さおよそ11平方キロメートルにおよぶカナダ最大のボタニカルガーデンには、5ヶ所の植物園が点在し、それぞれ特色のある花々が季節ごとに咲いている。その数およそ4万本。各植物園を取り囲むように森が広がり、ハイキングトレイルも整備。その総延長は30キロメートルにも及ぶ。

新緑の季節、ハート・オブ・オンタリオは絶好のハイキングエリアとなる  ガーデンの中心はRBGセンターで、カフェやミュージアムショップがあるほか、アトリウムや会議室も備え、さまざまなイベント、ウェディングなどで利用されている。また、各植物園もイベントベニューとして利用することが可能だ。グループ、FIT双方向けのツアーも実施しており、グループ向けにはケータリングサービスも提供している。