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現地レポート:グアム、チャモロ文化アピール、団体の取り込み強化も

  • 2014年7月17日

2020年までに渡航者数200万人をめざす
グアム最大、約1200平方メートルのコンベンション施設が来年開設予定

 ホテルニッコー・グアムからの景色。同ホテルでは朝、海を眺めながらヨガを無料で体験できる。前日22時までの予約が必要 グアム政府観光局(GVB)は5月26日から30日、「ハファデイ・グアム・スタディ・ツアー2014」を開催した。今年で19回目となる同ツアーには、日本全国から集まった団体旅行の営業、ウェディング、カウンターセールスとして働く旅行会社社員など80名が参加。現地ではGVB主催のセミナーのほか、現地観光施設とのトレードショーやホテル視察などを実施した。ツアーに参加し取材した、GVBが力を入れているチャモロ文化のプロモーションや団体誘致の取り組みなどを紹介する。


13年の日本人訪問者数は減少
座席や送客数増加をめざし、航空会社、旅行会社へ働きかけ

グアム政府観光局局長のカール・A・パンゲリナン氏 GVBによると、2013年の日本人訪問者数は前年比3.9%減の89万3118人だった。チャーター便の減少や航空機材の小型化により、座席供給量が減ったことが一因との考えだ。現状が継続した場合、2014年の日本人訪問者数は5%減の84万5500人と予測している。

 GVB局長のカール・A・パンゲリナン氏は、「座席供給量が全て。アクセスがないと来島できない」と述べ、座席供給量の増加をはかるためにGVBとグアム国際空港が何度か来日し、LCCを含む航空会社にヒアリングを実施していると説明。また、「羽田の人気も把握している」と、羽田就航への働きかけにも意欲を示した。今後も増税などコントロールができない経済的な側面をモニタリングしながら、航空会社に座席供給量拡大へ向けて働きかけていく考えだ。

 また、訪問者数増加に向け旅行会社に対しては、スタディ・ツアーでグアムのイベントやアクティビティを組み込んだツアー造成のほか、販売促進などを提案。パンゲリナン氏は「旅行会社は経験を売る仕事。セールスの方々に体験してもらうことでお客様に対する説得力が増す。スタディ・ツアーは旅行会社に対しての営業の中で最も重要」とコメントした。